大変ご無沙汰しております。
久しぶりのブログで少し緊張しておりますが、今回は結構おもしろいお話になるんじゃないかと思います。
塾を探すうえで当然一番気になること、それは「成績が本当に上がるかどうか」ですよね。
もちろん他の目的で塾を探される方も当塾だとよく来られますが、それでも一番多いのはこれでしょうね。
はるのきに来た生徒が全員上がるかと言いますと、上がる人もいるし、そうでない人もいます。逆に全員上がるなんて言う塾は信用できません。
そんな中で私が日々感じている「成績が上がる子と上がらない子の特徴」を少しお話してみたいと思います。
【特徴① 聞き返す】
私がひとしきり教えた後に「大丈夫そう?」「わかった?」と確認をします。そのときに「はい」「わかりました」と毎回答える子たちがいます。これは「上がらない子の特徴」です。
意外に思われる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、正直説明しても分からないことがあるのは当然だと思って私は説明しています。ですので、分かった気になっている状態だと考えられます。
逆に成績が上がる子は「○○って××っていう意味であってますか?」という確認をしてきます。そういうところで認識の違いを微調整することができるのです。こういった形で「聞き返す」ことができる子はたいていよく考えています。
【特徴② 適切な速度で学習を進めている】
通常、初めて習うことの授業というのは最初に説明があって、どんなことをするかを習ってから問題演習に入る、という流れになると思います。イメージできますでしょうか。
最初の説明が分からなければ映像授業ならもう一度聞くこともできます。それはよいのですが、なかなか問題演習に進まない、または問題演習に進んでも問題を解くスピードが著しく遅い、ということがあります。この場合も成績が上がりにくい子の特徴になります。
学習速度が遅いのは単にテストで時間が足りない、というだけではなくて、最初の説明のポイントが絞れていない、ということが考えられます。もちろん複数のポイントがあることも多いので、絞るだけだと見落としも起こりますが、「上がる子」は「ここではこういうことに注意しよう」と決めて問題演習に入り、できていなければその段階でさらに修正をします。残念なことに長く考えてもすべてのポイントを一度に理解するのは難しいのです。なぜなら理解はインプットだけでなく、問題演習(アウトプット)がセットであるから、です。
ちなみに逆に速すぎるのも考えものです。きちんと理解していないのに、「とにかく進みたい」という考えになっています。男子に多いです。
【特徴③ 切り替えが上手】
当塾では休み時間にスマホを出してもらっても特に何も言いません。ですから休み時間になるとスマホでゲームをする子もいますし、YouTubeを見ている子もいます。
それは構わないのですが「上がらない子」は、授業終了のチャイムと同時にせかせかスマホを取り出します。今頭に入れた内容をすっかり違う内容に置き換えてしまっています。これでは定着はしません。そして次の授業開始のチャイムがなってからちょうどキリのいいところまでやってスマホを片付けようとします。
「上がる子」は基本的にスマホゲームやYouTubeをあまりしてませんが、している子も授業の内容がキリのよいところまでやってからスマホを出します。そして授業開始のチャイムが鳴る前にスマホを片付け、次のところを見ながらチャイムを聞きます。これは分かりやすいですね。
いかがでしょうか?「うちの子そうかも!」というのがあったかもしれませんね。
はるのきではこういった状況を叱って行動の変化をさせるのではなく、考えてもらって自ら行動変化をしてもらいたいと考えています。だからこういった理由をしっかりお話しています。
もちろん目先の成績も大事ですが、そうしたそもそも学ぶというのはどういうことか、を考えられるようになることを大事にしています。「もう禁止にしてしまいたい!!」・・・何度も思いましたけどね(笑)
でも本当の意味での学力を得るには、僕がラクをしてはいけないのだろうと思っています。

