さて、2学期の期末テストが終わりました。
みなさん、いかがでしたでしょうか。
今回もある保護者の方から「テスト前にワークの答えを見て写してるんです。」という訴えがありました。
これに関しては結構難しい回答をします。
ですので、ここで少しその真意を文章化してみようかと思います。
まず回答としては「『写す』行為そのものが悪いとは思っていません。でも何でもかんでも写してとにかく完成させるのはよくないですよね」です。
学校のワークは基本的には平均点近辺の生徒さんが学習しやすいレベル設定になっていることが多いと思います。
基礎から応用までバランスよく収録されている感じです。
では普段のテストで20点の生徒さんにとっては学校のワークはどう見えているか。
想像できますよね。
ほとんどの問題は、問題自体が「暗号」のように見えていることでしょう。
現状20点なら応用問題は取り組む必要がありません。
基礎を固めるだけでも50点は狙えます。
つまりワークの半分くらいは写しても差し支えないと私は思っています。
提出したよ、という内申点のためだけに写せばいいです。
ところが、20点の生徒さんは写すべき問題かどうかを判断できないことも多いんですね。
ですから「ここは写していいと思うよ」みたいなアドバイスをしてあげることもあります。
しばらく様子を見てからですが。。(しばらく見てたら意外とできたりするんです。彼らの可能性を閉じたくないので待つようにしています)
では逆に数学で80点くらい取れる子が計算問題をとばしていいのか。
これは場合によってはいいと思いますが、あまり飛ばす意味はないと思います。
数学において基本の計算問題は、スポーツの練習で言うところのランニングなどの基礎体力作りと同じようなものだと思います。
プロスポーツ選手でランニングさぼってる人ってあんまり僕は知らないです。
だから数学80点以上であっても計算練習は必要だと思います。
他に毎日ガッツリ計算の練習をしているならワークの計算練習は必要ないかもしれませんが、そもそもワークで答えを写す時間があればその子たちはその問題を解けちゃうはずです。
だから「できるから計算問題をとばしていいか」と聞いてくる生徒さんの大半は、そもそも勉強がそんなに得意ではありません。
いろいろ書いてきましたが、一言に「写す」と言っても、かなり性質が異なります。
「写す」ことそのものがよくないのではなく、ただ写して苦労から解放されたいだけ、は論外ですが、まずはこうした見極めができないといけないですね。
簡単じゃないと思いますので、そういったところも塾で相談してもらえたら、とは思います。
一人ひとり違う回答になると思われます。