先日とある記事で「ミスは不注意が原因ではない」「ミスにも原因がある」という記事を読みました。
タイトルに非常に共感したので中身を読んでみましたが、書いていたのは
「練習量が足らず定着していない」「算数の知識が頭に入っていない」「家で集中して勉強できていない」
などでした。
うーん。まあそりゃそうなんですけど、もう少し解像度を上げたいですね。
例えば・・
「小学生男子が鉛筆ででっかい字を書いている」とか。
多分「どういうこと?」と思われる方も多いと思いますが、小学生は基本的に鉛筆を使うよう指導されます。筆圧の問題もあり、私も低学年の間に関しては賛成ですが、高学年になり、複雑な計算が必要な時に鉛筆が邪魔をしているケースを見受けます。
ひっ算をしているときにくり上がりの数を小さくメモしますよね?鉛筆で大きな字しか書けない男子(に多い特徴)は、くり上がった数を大きく書きすぎて、正規の数字と混同してミスをしていることがあります。
これはシャーペンなどの細い筆記用具で書けば解決できることもあると思います。
他にも
「計算式の縦の列がそろっていない」というのもあります。
ひっ算のメリットは「数字(の桁)がそろっていて見やすい・整理しやすい」ことです。ですから最初は方眼などに書いて、たてをそろえて練習します。ところが何もない白紙に書いて練習するときに、たてよこを雑に書いてしまうと、どの桁がそろっているか分からなくなり、結果としてミスが起こっている、というわけです。
練習量も集中して勉強する、も大事なんですが、個別のケースごとに原因はあると思いますので、こういった部分をチェックするのも大事なんじゃないかと思います。
今回は小学生のひっ算のお話ばかりでしたが、中学生の方程式や文字と式でも同じように原因があります。そういった部分を見つけてあげて、それを本人が納得してやり方を変えることができれば、ミスは減ってくると思います。