はるのきに通っている生徒さんの中学校は学年末テストの1週間前を切りました。
今日は自習室として13時~22時まで教室を開けています。
学校のワークなど、テスト前は問題演習が多くなりますよね。
そこで今日は問題演習をするときの丸付けのタイミングについてお話しします。
私が日頃お話ししているのは「大問1つごとに丸付けをしましょう」ということです。
生徒さんは先に解けるだけ解いて、一気に丸付けしようとする子が結構たくさんいます。
でもこれはあまりオススメしません。
なぜなら、最初に解いた内容を忘れちゃうからです。
成績アップとは簡単に言うと「できなかった問題ができるようになること」です。
「どこで」間違ったか、「なぜ」間違ったか、「どうしたら」次はできるか、を考えることができれば成績アップする、と考えています。
つまり、それを考えるためには「自分自身の間違った回答」と「正しい解答」を見比べることが重要なんですね。
ですからまとめて丸付けしようとすると、どうしても序盤に解いた問題の記憶が薄くなるんです。
当然学習効果は下がります。
もう一つ理由があります。
それは「気づいたことを試す」チャンスが減る、ということです。
例えば大問1で間違った問題があったとします。
そこで「ああそうか、主語を見ておかないと動詞の(e)sを見落としてしまうな」と気づいたとします。
続く大問2にも、たいていの場合同じような観点で解く問題が出ています。
ですから大問1で気づいたことを、大問2で実践練習するチャンスがあるのです。
まとめて丸付けしちゃうとこれができない。
もったいないと思いませんか!?
そんなわけで「大問1つごとに丸付け」という指導になるわけです。
はい、ここからちょっと毒吐きますw
どこの中学とは言いませんが、うちの塾に通っている中学1年生の生徒さんは、学校のワークの解答の冊子をもらっていませんでした。
すべて解き終わったら先生に見せて、解答の冊子をもらって丸付けして提出するそうです。
なぜそんなことをしているかというと「答えを丸写ししてくること」を防止するためでしょう。
(それ以外にもし私の考えも及ばない深い思慮があったなら、謝罪して訂正します。ただ少なくとも生徒さんたちはそういう認識をもっていました。)
でも答えを丸写ししてくる生徒さんって本当に一部だと思うんですよね。
その一部のために全員の学習効果を下げている、ということになってませんでしょうか。
先日YouTubeで、海外の某有名大学で助教授(?)をされている日本人の先生が言ってました。
「日本に格差はほとんどないですよ。全員で貧乏になってるだけですから。」
何をか言わんやw