ちょうど今ははるのきに通う中学生みんなテスト前になっています。
ですから学校のテキストやワークを持ち込んで勉強している時期になります。
英語の勉強をしていた子から質問が来ました。
その質問はこの問題についてです。
(問)次の空欄に適切な英単語を入れなさい。
I'm the tallest ( ) my family.
家族では私がいちばん背が高いです。
比較級・最上級の問題ですね。
この空欄にはinかofが入るんですが、皆さんわかりますか?
正解はinです。
このinとofの後ろに来るものがどんなものかで使い分けます。
「じゃあもし自分で勉強してて分からんかったらどうするの?」と聞いてみました。
「解説のページを見る」というのでその場で見てもらいます。
するとそこにはこう書かれていました。
〈in+比べる範囲〉または〈of+比べる対象〉
そこで「『範囲』とか『対象』って意味わかる?」と聞いてみましたが、その子は国語もあまり得意ではありません。
「?」という反応でした。
英語の勉強をするのに必要な国語力が足りていないケースです。
こういったケース、実は少なくないと私は思っています。
ですのでその生徒には説明をしたうえで、inの説明の下に「family、classとか」、ofの下に「threeとかall seasonsみたいなやつ」という具体例を書き足すよう指示しました。
他の教科でも全く同じことが言えます。
そもそもテキストに書いている説明が理解できないのでは、自力で学習を進めていくのがかなり困難になります。
勉強が苦手だ!という子はひょっとしたらここが全ての原因かもしれません。
追伸(というかボヤキみたいなもんです)
今日書いたことはとっても大事で、ものごとを筋道立てて理解する能力、語彙力がないと自分で学ぶことが難しい、というふうに私は考えています。
今回の学習指導要領改訂で英語の学習内容がかなり増えます。
今中学3年までに英単語を約1300個習っています。
ところが今回の改定で中学3年の段階で約2500個になります。(小学校でも700個くらい履修するのですが…)
こんなに国語力が低下している状況で英語を増やす。
心配です。
本当に心配です。