先日授業に2分ほど遅れてきた生徒さんがいました。
遅刻はダメですが、そこでいきなりボルテージMAXで怒るのは僕にとっては考えられないことです。
学びの機会がきた!チャーンス!!とほくそ笑んでいます(笑)
「全く先生は怒ってはいないよ。でも遅刻っていいことではないよね?」
「はい」
「じゃあ次どうするかを考えよう。次回以降遅刻しないために何をしようか?」
「うーん…(間があって)…目覚ましかけたり気を付けたりします。」
「なるほど。うーん。~たりだと『これ』って決まってないから次も同じ行動をしちゃうんじゃない?
もう少し具体的な行動を決めよう。今までは何時に家を出て、ここまで何分かかってたの?」
「17時10分に家を出て、ゆっくり歩いたら10分、急いだら3分(結構速いw)くらいです。」
「17時20分から授業やで?結構ギリギリやな。その時間に出てきていた理由は何だったの?」
「17時に近所でチャイムが鳴るからそれから準備したりトイレ行ったりしてたら17時10分になってました。」
「なるほど。今日はそれが少し時間がかかったから遅れちゃったんだよね?もう少しだけゆとりのある計画のほうがいいと先生は思うんだけどどう?」
「うーん…(間があって)…もう少し早く出てみます。」
「何分にする?」
「17時のチャイムを聞いたら出られるように準備して17時03分に家を出ます」
「それならゆっくり歩いても間に合うね。応援してるよ。」
こんなやり取りです。
ところどころコーチングの技法が入ってきております。
お母さんにこの約束を報告したら「中途半端な03分は何なんだろう?」と不思議がっていましたが、本人には理由があってその時間なので、と説明しましたw
本人が自分で考えて決めるように「こうしてね」とこちらから言わないように心がけています。
自分で決めたことは守ろうとしてくれています。
今のところ彼は遅刻していませんが今日はギリギリでした。
寝坊したそうですが、また遅刻するかもしれません。
そのときもまた学びのチャンスだと思って僕はほくそ笑んでいます(笑)